フォト*ある暮らし
水に流して

2017.08.31(Thu)

『両親のこと』 Comment-Trackback-
主人の母と私の母は同い年です。

お互いに、昭和の保守的な考えの持ち主。

結婚の時も、"嫁にもらってやる、もらっていただく" みたいな。。

すべて○○家のご意向通りに決められました。

嫁側は、「はい、わかりました」 と返事するだけ。


助産師だった義母は、私が痩せていることを 結婚前からとても気にしていました。

体形とは関係ないと思うけど?

案の定、期待の長男なのに子供ができない。

業を煮やした義母は、私の母にまで電話しました。

「いつまでも暢気すぎる、お母さんから紫陽花さんにも言っておいて下さい」

そして、やんわりと言われたそうです。

「このまま子供が出来なければ、離婚もありうる…」 (☆☆☆


このことは何年も経ってから、母から聞きました。

よりによって不安症で繊細すぎる母はひどく傷つき

ずっと、しこりになって残っているのです。


それでも今は、義母の事を心から心配しています。

「可哀想に…早くホームに慣れるといいけど…」

「夜、考えていると気になって眠れない」 と涙ぐむ。

「色々あったけど、すべて水に流して 一度お義母さんに会いたい」

「励ましてあげたい」


自分も同じように心の病を経験しているから、

施設に "入れられた" 義母の心情が理解できるから、

長年のわだかまりを捨てよう、と思うのかもしれません。

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プライド

2017.08.29(Tue)

『夫の家族のこと』 Comment-Trackback-
主人の母は、X市に嫁いできて60年。

町内会・婦人会と、それはそれは幅広く活動していました。

なのでかなりの有名人。

二人で駅前に買い物に行けば、

少し歩いて立ち話、少し歩いてまたご挨拶、といった感じでした。


そんな外向的な義母が、誰とも話したがらず寝たきりの状態です。

ホールのイベントに参加してみては?と提案しても、

「知ってる人がいるから嫌やわ」と言う。


う~ん、その気持ちは分からないでもない。

同居を始めた時は、"良かったね~、これで安心やね~"

"娘さんと一緒やからいいね~"と、

声をかけられたに違いない。


私の母親にも、「孫と一緒で楽しいです~」と、

幸せアピールをしていました。


認知症もないし、持病があるわけでもないのに、

ホームに入った事が知れたら、周りはどう思うか。

義母の気持ちを考えると、やるせない。。


幸せな老後って、どこにあるんだろう。


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お返しします

2017.08.28(Mon)

『夫の家族のこと』 Comment-Trackback-
モラハラだった、今は亡き義父。

妻には言葉の暴力、

同居している娘とは犬猿の仲。

当然、私も"被害"を被って心を病み、

胃のレントゲンを撮ったことも。(-.-)


そんな義父と唯一の共通の話題は、カメラでした。

丸亀製麺へ一緒に行っても

「おごってくれるか?」 と言うほどケチな人が(汗)

昔のカメラを譲ってくれたんです。

「好きなものを持って帰って」 と。。

昭和20年代のカメラもあります。


これらは いわゆる "ジャンクカメラ" でして、

価値はありません。

部屋のオーナメントとしてくらいか、使い道は無い。


ところが義妹が、「勝手に持って帰って!」 と

お怒りだそう。

高値で売れるとでも思っているのかな?


この際、全部返すことにしました。

ちょうど良かった、私も断捨離中だったので。

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他人だから?

2017.08.26(Sat)

『夫の家族のこと』 Comment-Trackback-
10日ぶりに義母のホームに行きましたら、ますます具合が悪そう。

「死にたい死にたい!」 と叫ぶ気力もないように見えました。

午後1時になろうとしていたのに、お昼は食べてないと言う。

スタッフさんが、気を利かせて部屋に昼食を持ってきてくれました。

「水分もほとんど摂られていません、今日はまだ200ccしか…」

義母は基本的には丈夫で、眠剤以外に常用している薬はありません。

でも、「今日から痰切りのお薬を飲んでもらってます」と説明されました。


義母の背中は C の字に曲がっています。

入れ歯が合わないせいか、口からダラダラと汁気がこぼれて

あっという間に、膝の上のタオルがびしょびしょになりました。

4分の一ほど食べて、バタンとベッドに倒れ込みました。

起きている事すら辛そうでした。


前回は何かと話をしましたが、今日はまったく会話も弾まず。

仕方がないので私は、テーブルの上にあったぬり絵をしました。(笑)

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息子や孫が来れば喜ぶのかな。

好きじゃない嫁だから元気が出ないのかな…とか、思ってみたり。

本当の母娘なら、会話は無くても絶対的な安心感がありますよね。

義母の背中を軽くマッサージして、1時間ほどで帰ってきました。


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買ってみた

2017.08.24(Thu)

『買ったもの』 Comment-Trackback-
大人のぬり絵がブームなのは承知していましたが、

それは高齢者の間に限る、と思っていました。

母のぬり絵本をネットで探しているうちに、

若い女性向けのモノもあるのに気づき、若くないけど思わずポチってしまいました。

何でも形から入るタイプなので(笑)、72色の色えんぴつも一緒に。

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聞くところによると、ぬり絵には自律神経を調整する効果もあるらしい。

体験談を読んでいたら、"塗りだしたら止まらない"とか、

"気付いたら朝までやっていた"とか。。

母もそうだったように、中毒性があるのかな?(☆☆☆

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しかし、私は自分がB型である事を忘れていました。

こ、細かすぎる。(><)

リラックス効果どころか、苦行に近い!

苦痛に顔をゆがめて塗っていたら、

「そんなに嫌ならやめたら?」 と夫に言われる始末。

そして、同じB型でも緻密な作業が好きな夫が塗ってましたw


これは一度押入れに仕舞うと、二度と開けない気がする。

続くかどうか、ちょっと心配。



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夫婦とは

2017.08.23(Wed)

『夫の家族のこと』 Comment-Trackback-
事あるごとに主人の母は、

「紫陽花ちゃんのお母さんはお父さんと一緒だからいいねぇ」

「夫婦一緒だからいいねぇ」と、繰り返します。

昨年4月に義父が亡くなって、1年半。

まだ義母は、夫ロスから抜け出していないようです。


なぜ・・・なぜだろう?


主人の父は、大正生まれの典型的なモラハラ夫でした。

気が短く、いつも母に怒鳴りつけて用事を言いつけていました。

義母は文句も言わず、使用人のように奴隷のように仕えていました。

最期は療養型の病院に入院しましたが、

"お母さん呼んでくれ!"と看護師さんに怒鳴りつけ、

義母は電車とバスを乗り継いで、毎日通っていました。

痩せ細った87才の義母は、体力的にも精神的にも限界で、

父が死んでくれたら どれだけ楽になるだろう、 と家族は思っていました。


ところが、違うんですよね~。

お葬式を終えて落ち着いたら、張り合いを無くしたのか

急に部屋に閉じこもるようになりました。

次第に弱っていき、同居している娘の手にも負えず

有料ホームに入居したわけです。(正式には入居させられた)

それ以来、今のうつ状態がずっと続いています。


なんであんな人と結婚したんだろ?

なんで離婚しなかったんだろう?

私は不思議で仕方なかった。

夫婦というものは、他人には分からないものだ。


そして長年の伴侶を失った悲しみは、子供や孫、ましてや嫁にも

癒すことが出来ないようです。

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母、米寿を迎える

2017.08.21(Mon)

『母のこと』 Comment-Trackback-
母は88才の誕生日を迎えました。

子供の頃に両親を亡くし、8人兄姉の末っ子で、誰よりも長生きしました。


先日 施設で少し早めのお誕生日会をしてくれたそうです。

思いがけないことで、母はとても喜んでいました。

↓ スタッフさんたちの寄せ書きです。

タイトルなし (1-1)

家にいた時は "諸事情により" 誕生日はスルーしていたのですが、(→☆☆☆

施設に移ってからは そんな訳にもいきません。

娘二人もいてお花すら持ってこないなんて! と言いかねない。

そして、それがショックでまたウツが悪化するかもしれない。

「家族に祝福されて幸せな母親」 を演出したいのです。

見栄っ張りな母ですからね。


本来なら姉夫婦と私たち夫婦で盛大にお祝いをすべきでしょうが、

大きなイベントになると母はいつもパニック発作を起こしますの。(笑)

(過去の記事→☆☆☆

なので今回も、私ひとりでひっそりとブーケを買って行きました。

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豪勢な懐石料理も無いけれど、大勢の孫たちもいないけど、

母は大はしゃぎで喜んでいました。

質素なお祝いでも、これはこれで良かった・・・と思うことにします。


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筆談ボード

2017.08.19(Sat)

『両親のこと』 Comment-Trackback-
主人の母は、目も耳も正常です。

テレビも囁くような小さな音で聞いているのに、内容は理解している。


一方、私の母は50センチの距離でも聞こえません。

耳元で怒鳴りながらゆっ~くり話さないといけない。

これが本当に、疲れるんですよね。

眼医者さんへ行った時も、静かな待合で私の怒鳴り声だけがとどろいていました。


そこで買ってみたのが筆談ボード。

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絵心が無さすぎて悲しい。

磁石になっているので、紙も消しゴムも要りません。

なんと、レバーを押せば一瞬で消えます!

これ、ノーベル賞級の発明じゃね?


早速持って行ったら、父も母も大喜びでした。

私が質問を書いて渡すと、母も返事をボードに書くんです。

いやいや、お母さんはしゃべってよ。

私は聞こえるからさ…w


そして、「お父さんの顔描いたよ~」と、父に見せていました。

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暗闇

2017.08.17(Thu)

『夫の家族のこと』 Comment-Trackback-
お盆休みの中日、主人が山の方へ小さなボールを打ちに行ったので、

私はひとりで義母の様子を見に行きました。


まだ午後3時だと言うのに、カーテンを閉め切った真っ暗な部屋で

義母は寝ていました。

一日中 うとうとしているそうです。

「早くお迎えが来てほしい、死にたい」


これは、鬱状態ですね。

ちょうど一年前の、私の母と同じ状況です。(☆☆☆

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私の母の事を主人が話したらしく、義妹がぬり絵の本を用意していました。

が、当然のことながら まったく興味を示していません。

やろうという気すら起こらない。


何か楽しみは無い?と聞いたら

「なんもない」

「前は、孫のことが気がかりやったけど 今はな~んとも思わへん」

それでも、来てくれた孫には小遣いをやる、 と言って

お金の準備がしてありました。


ハァ~。

あれだけ可愛がった孫たちも、お金で釣らないと来てくれないのか?

徒歩10分もかからないのにさ。


前回のように 義母の手足をマッサージしました。

お腹が張ると言うので便秘のツボを押したら、

お腹が急にグルグル鳴りだしました。(笑)


嫌われてる嫁が こんな事したって、100回会いに来たって、

一度来てくれる孫の方が嬉しいんだからねぇ。

虚しいものですよ。

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母、ぬり絵にハマる(2)

2017.08.16(Wed)

『母のこと』 Comment-Trackback-
母は相変わらずぬり絵に没頭しております。(☆☆☆

朝8:30から始めて、一日に1枚半描き上げるらしい。


ある日、アイシャドウを塗ってみたら?と提案したら、

母は、目の周りを茶色に塗ってしまいました。

どう見ても 寝不足で目の下にクマが出来てしまった少女!

あわててサングラスでごまかしました。

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会いに行くたびに、真っ先に「ぬり絵見てちょうだい」と作品を出してきます。

私に見せることがひとつのモチベーションになっている様子。

まるで、お絵かきを母親に見せる幼稚園児のようですよ、まったく。


また買っといて、と言うので4冊を追加しました。

これで8冊目。

きいちシリーズ、コンプリートするのは時間の問題のようです。

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▼ プロフィール

紫陽花

Author:紫陽花
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ご訪問ありがとうございます


夫婦二人暮らし

2021年2月28日
娘犬モカが天国に旅立ちました
2021年10月15日
父92歳にて逝去


母93才 要介護5(不安症)
高齢者施設で暮らしています


親の介護
美味しいもの
日々思うこと


よろしくお願いします^^


動物の孤児院→
日本アニマルトラスト

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